会計年度任用職員の面接の概要
面接の形式
面接は個別面接で行われることが多いです。
個別面接では、受験者1人に対して面接官3~5人程度で、時間は概ね15~30分程度得実施されます。
質問内容は、志望理由や自己PRなどに関するもので、事前に提出する申込書や履歴書に沿った質問や、その掘り下げが中心です。
受験者が1人のため、面接官はじっくりと受験者の話を聞くことができ、また面接の様子を観察することができます。
受験者は質問への回答を通じて、じっくりと自身の想いや考えを伝えることができます。
面接官は「面接のプロ」ではなく配属先の職場の職員
面接官になる人は、基本的には配属される部署の上司が面接官となります。
正職員の採用試験のように、採用を専門とする「人事課」や「人事委員会」の職員が面接するわけではありません。
というのも、会計年度任用職員は、突発的な業務が発生した場合や休職の職員が出た場合など、年度途中での採用も少なくないため、「人事課」や「人事委員会」では一律に対応できないからです。
また募集の際は、配属先や従事してもらう業務をあらかじめ決めて募集するので、業務に詳しい配属先の職員が面接をした方が、採用のミスマッチが少なくなります。
このように、面接官は「面接のプロ」ではないので、面接はオーソドックスなものになるということです。
会計年度任用職員の面接対策の進め方
会計年度任用職員の面接対策は、次の手順で進めると良いでしょう。
STEP① 自己分析する
STEP② 分析結果を基に志望動機と自己PRを考える
STEP③ 申込書と履歴書を作成する
STEP④ 想定問答を作成する
STEP⑤ 面接の練習をする
以下、具体的に解説します。
自己分析をする
面接の概要で説明したとおり、面接はオーソドックスなものとなることから、志望理由や自己PRについては基本的に質問されると考えた方が良いです。
志望理由や自己PRを本格的に練りだす前に、まずは自分がどんな人間でどんな強みや特徴を持っているか探りましょう。
そして、自分の強みや特徴をどのように受験先の職員として活かせるのかを考えるために「自己分析」を行うと良いでしょう。
「自己分析」を行うことで、面接本番で深く掘り下げられたときに、一貫性のある説得力が高い回答ができます。
志望動機を考える
志望動機とは、受験先を選んだ理由のことです。
①会計年度任用職員に興味を持ったきっかけやエピソード
②受験先(自治体、省庁等)への思いや熱意
③自分の強み(知識・経験・スキル)が業務で必要なスキルに合致し採用のメリットがあること
などを要素として構成すると良いでしょう。
自己PRを考える
自己PRとは、面接試験を通じて自分という人間を面接官に理解してもらい、また自分が受験先で活躍できる人材であることをアピールすることです。
自己分析結果と受験先の職員に必要な適正や求める人材像などを比べ、繋げられる部分の積極的なアピールを心がけると良いでしょう。
また、自分の想いや考えが初対面の面接官でも具体的にイメージしやすい内容になるように工夫しましょう。
申込書と履歴書を作成する
伝えたい想いや考えの全体像を把握するために、最初から申込書や履歴書の枠に収めようと考えるのではなく、思いつくままに全て書き出してみましょう。
そのうえで、申込書や履歴書の枠内に収まるように、書き出した想いや考えの余計な部分を削ったり、表現を変えたり、書き直ししながら精査していくことで、自分の想いや考えが凝縮された伝わりやすい書類になります。
想定問答を作成する
申込書や履歴書が完成したら、想定問答を準備しましょう。
会計年度任用職員の面接では、面接官のプロが面接を行う訳ではありませんので、オーソドックスな質問が少なくありません。
それらの質問に対する回答を、事前にいかに準備したかによって、面接本番で落ち着いて回答できるかどうかが左右されるといっても過言ではありません。
面接の場で自信をもって回答できるよう、聞かれることを想定し、自分なりの回答を一問一答の形式で紙に書き出しましょう。
面接の練習をする
想定問答が完成したら、実際に声に出して面接の練習をしましょう。
文章にすると伝わることでも、実際に言葉にするとうまく伝わらないということがあります。
ボイスレコーダーで録音したり、動画を撮影したりすると、面接における自分の回答を客観的に把握することができます。
より伝わりやすい表現や構成にした方が良いポイントが見つかったら、想定問答の修正と面接の練習を繰り返し行い、完成度を高めていきましょう。
会計年度任用職員の面接時の服装
就職試験に相応しい服装で臨みましょう。
男性・女性問わずスーツを着用すれば問題ありません。
会計年度任用職員の面接に落ちた時の対応
会計年度任用職員の面接に落ちても自分を卑下する必要はありません。
気持ちの整理ができたら、次の募集に向けて、原因と対策を考えましょう。